GB250Jカタログ

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シングルの新しい鼓動が、私に共鳴する

吸入。圧縮。爆発。排気と。沸きあがるような「単」[シングル]のドラマを披露するクラブマンの内燃機関。その心臓部は定評のある空冷4サイクルRFVCツインカムと、大口径φ38mmシングルキャブレターの組合せだ。シングルならではのトルキーな走りを、思う存分に見せつけてくれる。

その逞しいエンジンも先進テクノロジーでさらに鍛えあげられている。バルブ系慣性重量の軽量化を図るバレル(樽)タイプバルブスプリングやコンロッド小端部やピストンピンを軽量化したテーパーコンロッドなどの新機構。そして2into1マフラーの導入など。単気筒ならではの身のこなしが、私を楽しませる。満足させる。

こだわりを楽しむのが、クラブマンの身上。その一例。輝く大径丸型ハロゲンヘッドライトとのコンビネーション。ラバーブーツに包まれた、逞しいフロントフォーク。高質感のホイールハブを採用したポリッシュド・アルミリムの前後18inchホイール。サチライトメッキのチェンジペダルやブレーキペダル。グラブレールやスティール製のチェーンケースなど。一つ一つに飾らない自己主張の波長が届く。

そして、低く身構えた一文字バー・ハンドルに目をやれば、シンプルに徹したメーター類。グレーメタリックのトップブリッジなど。ハンドル、メーター回りにも、ライダーの胸躍る各パーツ類に出逢える。さて、彼とワインディングをひとっ走り。シングルの新しい鼓動が、アコースティックな響きが、どこまでも私を走らせる。


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