WEB埼玉
2004年8月20日(金)

「今、できることは何?」
21日まで国際交流を考える集い 緑区

 
12回目の開催に向け、準備を進める子どもたち

 「世界に目を向けよう〜今私たちにできること」をテーマに、小中高校生らが中心となって国際交流を考える集いが二十、二十一の両日、緑区のプラザイーストで開催される。市立中尾小、東浦和中、大原中などの児童生徒、卒業生の手で十二年間、受け継がれてきた取り組み。準備に励む子どもたちの顔は今年も輝いている。

 子どもたちの相談相手役の中学校教諭の金子玲子さんらが、学校や学年を超えて「子どもたちが身近にできる国際交流を考えよう」と始めた学習会。学習の成果を発表する場をと、十二年前に初めて開催した。

 発表内容は、ほとんどが子どもたちの手作り。「地雷ではなく花をください」「世界がもし100人の村だったら」などをテーマにした紙芝居やクイズ、海外の子どもたちと交換した絵手紙、月二回、ユニセフ発行のワークブックなどを基に学習を続けた成果のまとめなど、子どもたち一人ひとりの思いが伝わるものばかりだ。

 会場で使用済みカードや切手を回収、支援団体に送る活動にも取り組んできた。「毎年、この集いを待って届けてくださる方も増えました」(金子さん)と十二年間の”実績“もできつつある。

 準備過程で出た疑問を日本ボランティア協会(JBC)に問い合わせ、解決したという香山日向子さん(高一)は、「みんなと話し合ったりする中で、人の意見を聞き、自分の意見を言えるようになった」。同級生と資料作成していた大迫由佳さん(中三)も「学校や学年を超えて交流きでる魅力がある」と話していた。

 集いは午前十時から午後四時まで。

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