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あたらしい何かが絶えず登場しては、私たちの目のまえを駆けぬけていく。 先へ先へと、あわててどこへいくのかと思っていた時代の流れが、ようやく、ゆるやかになってきたようだ。 だからなのか。私はひとつのモーターサイクルを走らせたくなる。それが、GB250クラブマン。 ただひとつのピストンが刻む、大らかな時の流れがある。誕生からいまを走りつづけてきた、ながい時間を知っている。 クラブマンの、そのあたたかい鼓動は、私の胸を響かせてやまない。